不動産会社で働いているときに、物件の設備の条件として、オートロックを必須としている人がそこそこいました。
しかし、私個人としては、オートロックはそこまで必要ではないと考えています。
今回はその理由をまとめていきます。
オートロックがあっても簡単に侵入できる
オートロックがある物件を、お部屋探しの際に必須としている方にその理由を聞くと、必ずと言っていいほどおっしゃられるのが、「物件内に居住者以外の人物が入ってこずに安心だから」という理由です。
物件にオートロックがついていたとしても、侵入することは簡単です。住居者の後についてオートロックを突破するということはよく聞きますし、たとえ入口にオートロックがついていたとしても、よほど良い賃貸か分譲タイプの賃貸でもない限りは、横の塀が低くいなどなんちゃってオートロックの物件が多いので、そこから簡単に侵入できるケースも多いです。
確かに、オートロックのない物件と比べると、侵入しやすさはあるとは思いますが、そもそもオートロックのない物件におかしな目的で侵入するような人は、オートロックのある物件にも侵入すると思います。
オートロック付きの物件は家賃が高い
同じような条件のお部屋で、オートロック付きの物件とオートロックのない物件を比べると、確実にオートロック付きの物件のほうが家賃が高くなります。不動産会社で働いているときの経験から言うと、1~2万円程度は高くなっている印象です。
もしその物件に2年住むとすると、2年間で24~48万円も高く払っている計算になります。
オートロックにその値段の価値を見出せるかどうか、一度考えてみることをおすすめします。
他の住居者が不用心の可能性あり
オートロックのある物件は、住居者以外は簡単には入ることはできませんが、逆に言うと住居者は簡単にオートロックを開けることができるということです。
知り合いがオートロック付きの物件に住んでいるのですが、世帯数が多い物件ということもあってか、落し物のオートロックのカギがオートロックの外に置いてありました。あれでは意味がないなあと思ってみていた経験があります。
また、鍵がなくとも宅配の人や友達にオートロックの解除番号を教えていたり、面倒くさがってオートロックの扉を開けっぱなしにしている人も見かけます。
他のセキュリティ対策
オートロックのダメ出しをしてきましたが、私も防犯面の対策は大切だと思っています。
まず最も大切なことは、家のカギを必ずかけるということです。当たり前のことではありますが、オートロックの物件だと、安心して部屋のカギをあまりかけない人もいるという話は聞きます。
また、自分でお部屋探しをする際に防犯面で最も気にしていることは、モニター付きのインターホンがあるかどうかです。それがあれば、だれが訪ねてきたのかが映像で判断できますし、何かあれば部屋のドアを開けなければ大丈夫です。
例えばストーカーや不審者に部屋の前まで来られるのが怖いと思うかもしれませんが、そのような人たちは、オートロックがあっても部屋の前まで来ると思います。
オートロックを自分で設置することはできませんが、モニター付きのインターホンであれば、安く自分で設置することができます。
まとめ
オートロックが必要ない理由をまとめてきましたが、オートロックはないよりもあるほう良いことは確かです。少しでも安心感を上げたい、家賃は高くても問題ない!という方はオートロック付きの物件を検討しましょう。
なんとなく不安だからオートロック付きがいいなあ、でも家賃高くて生活が厳しくなるなあという方は、オートロックは必要ないと思います。それよりも他の方法で安く防犯対策をしたほうが良いでしょう。
大切なのは、部屋のカギを開けないことと気を付けて過ごすことです。自分の身はオートロックではなく自分で守りましょう。
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