以前、不動産会社で働いていたときに、お客さんに対して「もっとこうすればお部屋探しやすいのになあ」と思ったことが良くあります。今回はそうしたことをまとめて、お部屋探しをする前の心構えのようなことを書いていきたいと思います。
お部屋はいつまでも探さない
お部屋探しをする際は、いつまでも粘って探し続けないほうがよいと思います。1か月以内くらいで不動産屋を数か所回り、そこで紹介してもらったお部屋の中から選ぶのが最も良い結果になりやすいです。
お部屋を探すときは2つのパターンに分かれると思います。期間が決まっているときと期間が決まっていないときです。
期間が決まっているときは、例えば就職が決まって、職場の近くに3か月後の入社までにお部屋を探さなければならないといったときです。この場合は、お尻が決まっているので、その期間内で最も良いお部屋を探します。しかし、1か月も2か月も毎週のように不動産屋に行き、毎日物件情報を検索して、いつまでももっと良いお部屋があるのではないかとねばっていると、どんどん選べる選択肢がなくなっていきます。そして期間がなくなり、かなり妥協したお部屋に住むことになるというパターンが多い印象です。最高の物件があるわけではないということを心にとどめておきましょう。自分の探した期間内で自分に合うようなお部屋があったら早めにそこに決めてしまうのが良いと思います。
一方、期間の定めのない場合は、ある程度は探し続けていても問題はないと思います。かなり妥協したお部屋に引っ越さなければいけなくなるということがないからです。しかしおすすめもできません。時間の無駄だからです。お部屋を探すときは1,2か月程度で集中して行ったほうが良いお部屋に出会いやすいと思います。
不動産屋は嘘をつく(ことがある)
お部屋探しをした経験の少ない人や若い人は、不動産屋はプロだからと、言うことすべてを信用してお部屋探しを任せてしまうこともあると思いますが、それはあまりおすすめしません。基本的に不動産の営業マンはお客さんのことより会社の利益を優先させるからです。しかしそれは当たり前でしょう。会社に属して会社から給与をもらっているので、会社の利益を優先させるのが当然といえます。そのため、不動産屋はお客さんの不利益になることを伝えなかったり、嘘をついたりすることがあると考えておいたほうが良いでしょう。では誰がお客さんの利益を守るのかと言えば、それはお客さん自身です。自分の利益は自分で守ることが重要です。そのために、不動産屋は嘘をつくことがあるということを想定しておき、騙されないようにすることが大切だと思います。
しかし、騙されないようにするあまり、不動産屋に初めから敵のような態度で接するのもよくありません。不動産屋も人間なので、いい人には優しく、変な態度をとる人には壁をつくることもあります。敵視しすぎるのは逆に不利益を被るでしょう。普通に接し、嘘つかれる可能性もあると想定しておくくらいが良いのではないかと思います。
自分が求めている条件をしっかり考えておく
お部屋を探す際は様々な条件を定めてお部屋を探していくと思いますが、その条件、自分がお部屋に何を求めているのか、お部屋に何がれば満足するのかをしっかり考えておくことが重要です。就活でいうところの自己分析のようなものです。これがしっかり定まていると、不動産屋の営業トークに流されることもなくなりますし、お部屋探しもスピーディーで精度の高いものになります。
不動産屋に来てから、「これもいいしあれも欲しい、でも家賃は安いほうがいい」と何でもかんでも求めて優先順位も曖昧だとお部屋は決まるわけはないですし、時間の無駄です。営業マンの営業トークで、不動産屋が借りてもらいたいお部屋に誘導されるのがオチです。立地もいい、設備もいい、家賃も安い、そんなお部屋はありません。お部屋を探すときはまず初めに立地や家賃の上限、ほしい設備などの条件をしっかり固めるようにしましょう(家賃は上限7万だな、設備はお風呂とトイレ別は絶対、独立洗面台は可能な限りほしい、駅からは10分以内じゃないとあかんなど)。
最後に言っておきたいのは、条件は、「人気の条件」ではなく「自分に必要な条件」を選ぶということです。どんなお部屋がいいかは人によって違うので、自分に合った条件を考えるようにしましょう。
まとめ
まとめると、お部屋を探すときは「必要な条件を定めて、短期間で集中的に、騙されないように自分で考えて選ぶ」ことを大切にするのが良い、ということでです。
ぜひ自分に合ったいいお部屋を見つけてください。
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